置かれた場所で咲きなさい



修道者であっても、キレそうになる日もあれば、眠れない夜もあります。そんな時に、自分をなだめ、落ち着かせ、少しだけでも心を穏やかにする術を、いつしか習いました。

「  咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです 
「 置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」
置かれたところで自分らしく生きていれば、必ず「 見守っていてくださる方がいる 」という安心感が、波立つ心を鎮めてくれるのです。 
雨の日、風の日、どうしても咲けない日があります。
その時は、根を下へ下へと伸ばしましょう。
次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように。

(置かれた場所で咲きなさい : 渡辺和子さん)

著者の渡辺和子さん、89歳で亡くなられるまではメデイアにも出られていてご存知の方も多いと思います。 
9歳の幼少時に、教科書にも出てくる2.26事件で、自宅で目の前で父親が銃撃で殺されるという心の傷を持ち、36歳の若さでノートルダム清心女子大学の学長になられたゆえに多くの苦労をされ、50代でうつ病を発症、その後も膠原病になるなど、大変な苦労を乗り越えてこられており。その経験からの言葉は重みがあります。


「 置かれた場所で咲きなさい 」といっても、人生咲けないときもあるよなと思っていたら、最後に続く言葉、「どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう」この言葉が印象的で心に残りました。