愚痴も見方が変われば

私は、どちらかというと几帳面で家の中が汚れてくると気になりまめに掃除をしてしまいます。奥さんは、どちらかというとおおざっぱで細かい事は気にせず、汚れても気にならなず、ほとんど掃除はしません。細かい事が気にならないぶん、おおらかでいいなーと感じますが、家の掃除はほぼしませんので、私が行うことが多いです。


ある日の患者さんとの会話で、

患者さん、「 休日は何をされるんですか? 」

私、「 休日は家の掃除や家事をしてますよ、奥さんはあまり汚れなど気にならない性格なので、私がだいたい掃除してますよ」

 

つい愚痴をこぼすと、するとそれを聞いた患者さんがこうおっしゃいました。


患者さん、

「それはいいですね」

私、

「なぜですか?」

患者さん、

「奥さんが几帳面で綺麗好きだと、部屋を汚したり、散らかすと、すぐに小言いわれたりして居心地悪いですよ。奥さんがおおざっぱだと、小言言われなくて楽ですよ」

私、

「なるほど、そうかもしれないですね。そんなふうに捉えたことはなかったです!」

患者さん、

「奥さん、料理上手じゃないですか? 綺麗好きな人だと、あまりキッチンやコンロを汚したくないから、汚れないような料理になりがちなんです」

私、

「確かに、奥さんはキッチンが汚れる事をまったく気にしないので、豪快につくってます。炒め物とか、油が飛びはねまくってもまったく気にしないので、美味しいですね」

患者さん、

「細かい事を気にしないと良い所もありますよ」


80歳くらいの患者さんですが、豊富な人生経験からくる捉え方が素敵です。余裕のあるおおらかな捉え方、見方ができたら豊かに生きれそうです。