ほとんどの場合において、人との衝突というのは、「価値観の違う人同士」で起こります。
(北野唯我:これからの生き方)
君の立場になれば、君が正しいし、
僕の立場になれば、僕が正しい
(ボブ・ディラン)
職場で他部署の管理職と意見が真っ向から対立しこじれたことがあります。
それぞれの部署を守るため、どちらもが正しいと思っている状態です。
この本を読んで気づいたことは、相手の発言、行動には、背景となる価値観があるということ。その言葉や行動にはどんな価値観があるのだろう? どういう価値観があると仮定すれば、こう言う発言や行動になるのだろうか?
この本では価値観の14の要素に分けて、価値観や動機をみます。
価値観を14の要素に分けて見るのは自分自信と、相手です。これを行うと、過去に意見が衝突した時を振り返ると、相手と自分との価値感の共通点がとても少ないことに気づきます・・・
この場合のアドバイスして、本書にはこう書かれています。
「 相手が大事にしている価値観を理解した上で、相手にも利益を分けること、です。ここでいう利益というのは、経済的な利益だけではありません。むしろ、相手が大事にしている価値観を尊重していることを指します。そこで考える意義があるのは、前述した14の価値観です。14の価値観のうちで、相手が求めているものは何か、を探し、そのうち、自分が差し出せるものを見つけようとすることです。
具体的に考えるべきことは、次のようなことです。
①自分の取引相手や、チームが、14の価値観のうち何を大事にしているのか?を考える。相手に私が提供できるものは何か?を理解する。
②その上で、自分も利益を得られて、相手にも少なくとも損をさせない勝ち方を模索し、方針を決める。」
自分自身の過去の失敗経験があるので、本書の内容が身にしみて入ってきます・・・
意見が対立する時は、言葉だけにとらわれず、その背景にある価値観をみること。相手の価値観を大切にし、少なくとも損はさせない方法を模索し提案する。
過去にこれができていれば、回避できた衝突もあったなと思います。これからの人生に是非いかしていきたい内容です。