日本人の脳の特徴。失敗しない事が満足、成功することが満足ではない。

日本人の脳の特徴その3

世界で1番失敗を嫌う。

前回、前々回の記事の続きで、脳科学者の中野信子さんの話しです。


これに関係しているのが、ドーパミンレセプターです。ドーパミンとは、快感や幸福感を与える神経伝達物質で、そのドーパミンと結合して脳に情報を伝えるのがドーパミンレセプターです。

その受容体は、ドーパミンを受け取ってシグナルを神経細胞に伝えるそうですが、このスイッチの入り方が実は人によって違うそうです。どう違うかというとスイッチが入りやすい人は、ちょっとのドーパミンで楽しい気分になることができ満足します。しかし、スイッチが入りにくい人というのが世の中にいて、スイッチが入りにくい人は、たくさんのドーパミンが必要なため、どんどん新しい刺激を求めたり、リスクをとったり、チャレンジをしないと満足できない脳になっています。

満足を感じにくい人の割合を世界的にみると、南米はほかの地域に比べて高く、次々と新しい刺激を求める、リスクを好む国民性といえます。

具体的に割合がどれくらい違うかというと、だいたい南米の人で40%ぐらいのところ、アジアでは数%。日本は1番少なくて、1%いかないそうです。割合が少ないとどういう性格傾向になるかというと、チャレンジをすることを凄く嫌う、回避する傾向になるそうです。

チャレンジしなくても満足してしまう。失敗しないことが満足です。

一方、南米の人はチャレンジしないとストレスを感じ、チャレンジするなというと、俺は何のためにいきているんだ、ということになるそうです。

会議などで満足に発言できない、そんな人は典型的な日本人の脳といえるそうです。


この話しを聞いて、リスクをとりたがらず、失敗しないことが満足という傾向は、私自身に当てはまっていると感じます。また、逆にリスクを取ることを恐れず、チャレンジし続ける人も確かに周りにはいます。こういった事は遺伝子的に人種によっても差があるのは面白いです。