意思表示(アサーション)

仕事上など、依頼を断らざるをえない状況もあるかと思います。そのときに大切なのが、自分自身の意思表示(アサーション)です。


意思表示の3タイプ

①アグレッシブ型

相手からの要求に対し、頑なに断ってしまうタイプ。自分からの指示や要求も、何の説明もなく、ただ一方的になる方。

ノン・アサーティブ型

相手の要求に対し、本意ではないのに受けてしまうのがタイプ。協力がほしいときでも、何も言えず、自分で背負ってしまう方。

アサーティブ型

上記2つはどちらも、あまり良いとはいえません。状況を踏まえ、明確な意思表示を示し、凛とした態度で自己表現をするアサーティブ型は、信頼を得るためにもとても大切なスキルといえます。それがアサーションになります。


アサーションの基本はDESC

Describe : 状況描写

Express : 意思の表明

Specify : 問題の焦点化

Choose : 選択肢の提示


DESCのポイント

・自己を表現する

・相手の権利を尊重する

・正直である

・ストレートで、凛としている

・より平等であろうとする

・身体言語の活用

・柔軟性をもつ

・社会的責任をもつ


状況の描写として、今の置かれている立場、状態を明確にし、しっかり説明できる、あるいは説明する。

意思の表明として、相手の話を素直に受け入れ、感謝すべきことは率直な個人としての思いを伝える。しかし、総合的な判断で受け入れることができない事柄についてもしっかり伝える。

問題の焦点化として、利点、利益、あるいは相手の好意を伝え、そのうえで、弊害、バリア因子、これから起きうるであろう問題などを端的に説明する。

選択肢の提示として、できることの例を提示し、あくまでも相手との関わり合いのなかで最も良い答えを一緒に模索しようとする表現と位置付けられる。


ポイントは、基本は素直に、相手も自分も大切にすることです。

それが伝わっているか? 伝わりやすい表現か? 「何を伝えたか」より「どう伝わったか」、「ちゃんと伝えた」で終わることなく「ちゃんと伝わっているか」を大切にして確認することに繋がります。