新喜劇の座長として、人気の中。先輩芸人の借金の保証人となるハンコを次々と押してしまいます。その後先輩達はことごとく姿を消し、その借金を寛平さんが背負うことになります。そんな中、一番信頼を寄せていた人に裏切られどん底に落ちてしまいます。
そんな状況に追い打ちをかけるように、居眠り運転して高校野球を応援に行くバスと衝突事故を起こしてしまいます。必死で弁償金をかき集めたら、そのお金は友人に猫ババされてしまい、どん底の、さらにその下のどん底。上の写真は自家用車に家族を乗せて、徳島にある相手先に謝罪に行ったあと、フェリーに乗って大阪へ戻るところの写真。
ノイローゼのようになっていて、娘を海へ投げ入れ、自身も飛び込もうという考えが頭をよぎったそうです。
その後も、一攫千金で借金を返そうとして事業に手を出してさらに借金を抱えてしまいます。
想像を絶するような厳しい状況ですが、こんな苦しい中でも、お笑い芸人として人を笑わす仕事を一生懸命されます。
その後、明石家さまんなど多くの方に助けられながら、現在、寛平さんはは吉本新喜劇のGMに就任され、若手芸人を育てています。
そんな寛平さんから、若い人へのメッセージが心に響きます。
「 今後、若い人にとって、大変なことは山ほどあるかもしれませんが、きつい時に僕が言い聞かせていたように、「なんとかなるやろう」で乗り切っていけば、なんとかなるんと違うやろか。また、どんなに悩みがあってもしっかり寝ることやね。それと崖っぷちに感じても、生きるか死ぬかなんか考えんと、場合によっては「逃げたらええやろ」とも思いますね。」
壮絶な体験をし、それを乗り越えられた寛平さんの言葉には重みを感じます。
「 なんとかなるやろう 」という言葉は、本当に苦しい時に、助けとなる言葉と感じます。
私自身、寛平さんのような大変厳し状況の体験はありませんが、私自身で苦しみをつくっている時があります。こうでなければならないという思い込み、決めつけによって、自分の首をしめて苦しくなって身動きがとれない。まずは自分の首をしめている手の力を緩めて解放すること。苦しい状況も、なんとかなるし、なるようにしかならない。その中で自分ができることを、自分がしたい事を一生懸命していく。
また、寛平さんはよく寝ることが大切。逃げることも大事とも言われています。きっとこれもご自身の苦しみを乗り越えてこられた体験から、睡眠の大切さを体感されているからだと思います。
寛平さんが苦しみが続く日々の中、この言葉を胸に前へ進まれたと思います。苦しい時に、思い出したい寛平さんの言葉です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb8c0f7ba4a6d3308b951593dee38c22224479fb