コーチングの中に、ペーシングという言葉があります。
人にはそれぞれ固有のリズム、ペースがあります。
会話であれば、早口な人もいればゆっくり話す人、大きな声の人もいればボソボソ小声で話す人。心地よいと感じるテンポや不快と感じるテンポも個人差があり、同じテンポであっても心地よく感じる人もいれば、不快に感じ人もいます。
ペーシングは、会話であれば、相手の声を大きさやテンポに合わせて行うと、コミュニケーションがとりやすいというものです。
私には生後6ヶ月の子供がいますが、生後よりミルクの飲みが少なくミルクを嫌がったり拒否もあるため身長と体重が成長曲線ギリギリのボーダーライン。一度入院となった事もありました。そんな子供が、数日前より飲んだミルクをけっこう吐き戻してしまうことが続き病院を受診、入院とはならずホッとした時、ふと気づきました。
成長曲線ギリギリのため、ミルクを飲ませることに必死のため、子供のペースではなく、一回にこれだけの量のミルクを飲まそう、一日でこれだけの量を飲まそうと親のペースに合わそうとしていました。
多分、子供は個人差としてミルクを飲むスピードは遅く、量や吐き戻してしまうリミットも他の子供より低いのかもしれません。それゆえに、しゃべれない代わりに拒否したりぐずったりして訴えていたのかもしれません。
たまたま、テレビを見ていた時、朝ドラの「エール 」のひと場面、
言葉が詰まってしまう、子供時代の主人公に、
学校の先生が一言、
「僕と君、同じ顔をしているか? 歩く速さも違う。話し方も違う。違いをきにするな!」
主人公が肯定されて救われた言葉。
タイムリーで心に残りました。