ドラゴンクエスト「序曲」。すぎやまこういちさんの言葉

東京オリンピックの選手入場時、ドラゴンクエストのテーマ曲「序曲」が使われていました。

ドラゴンクエストの曲の作曲者は、先日亡くなられた、すぎやまこういちさんです。

この「序曲」のメロディーは、出来上がるまでに5分かからなかったそうです。

それを聞いて、「たった5分で出来た曲にしては、ずいぶん稼げていいね」と言われることもあったそうですが、すぎやまさんは、これは5分ではないと言われます。

ドラゴンクエストの「序曲」を作ったときの、すぎやまさんの年齢は54歳。「序曲」が出来上がるまでには「 5分 + 54年 」と考えてほしい、つまり、すぎやまさんの54年間の人生が無ければ、「序曲」は出来なかったとおっしゃられています。

この言葉は、プロとして日々積み上げられたものが「序曲」という素晴らしい形となり生み出された、そんなプロ意識を感じます。


別の話しにはなりますが、あるプロのマジシャンが、知人に結婚式の2次会で少しマジックをしてよと頼まれ(無償で)、失礼だとコメントをしているのを見たことがありす。

仮にその依頼を受けたとして、マジックの時間が10分としても、マジックを習得するまでには凄い時間がかかっているし、当日のマジックのために準備をする必要もある。そんなに本格的でなくてもいいよと言われても、プロが人前で行う以上、手を抜くことはできない。

プロが行う事には、その裏に積み上げられたものがあること、その努力に敬意を表したいと思います。また、私も自身もプロ意識を持って日々積み上げる努力を重ねたいと思います。