82歳の患者さん、脳梗塞を発症し足に力が入りにくくなった状態で自宅トイレから立ち上がる時に転倒し足の付け根の骨を骨折し手術。
足の骨折だけでも、脳梗塞だけでも大変ですが、2つ同時に発症・・・。
そんな患者さんの夫はガンで、発症前は患者さんがケアをされていたとのこと。ご本人自身もとても大変な状態で不安な中、夫の事も心配。
「 こんな状態になるなら、いっそ死んだほうが良かった・・・ 」
そうおっしゃる患者さん。
「 でも、旦那が1年でも一緒に過ごそうと言うから、頑張らないと・・・ 」
「 生きていくっていうのは大変ですね 」
いろいろお話しを伺っていると最後に一言こうおっしゃいました。
「 五体満足な方が、いろいろ言っているのを聞くと、もったいないなと思います 」
この言葉を聞いて、頭をガツンと打たれました。
つい、疲れただの、忙しいだの、仕事が上手くいかないだの、モチベーションが上がらないだの、ボヤいている自分が申し訳ない。
自分には五体満足な身体があるというのに。
ボヤキが一瞬にして吹き飛びました。