依存

仕事でお世話になっている師匠がいます。たまにテレビに出たり、いくつか書籍を出している方で、人としても仕事のプロとしても尊敬しています。


私は、自分に自信が持てず、不安になると何かにすがり安心したくなる傾向があります、そんな時に師匠と出会いました。

師匠は道を照らしてくれたり、悩みに答えてくれるため、不安が減り、自信もついて成長しているそんな感覚となりました。


ある時、家庭の事情であまり師匠に直接お会いする機会が減ってしまうと、それまであった自信がゆらぎだし、なんだか不安な感じが再び戻ってきました。


その時、2つの事に気づきました。

1つは、師匠があまりにも強烈な光を放っているので、近くにいるとその光に照らされ、自分の影や弱さが見えなくなってしまっていたこと。

2つ目は、自分で光っているわけじゃないに、師匠の光が自分に反射しているのを、自分が光っていると勘違いしていたこと。


師匠の側にいると、自分の影や弱さが薄らぎ、自分の弱さと向き合わなくてすむため心地がよく、自分で考えなくても師匠が答えを示してくれるため安心してしまっていました。(師匠は依存はいけない、自分で考える事が大事と教えていましたが理解できていませんでした)


師匠から距離が離れ、師匠の光が弱まることで、再び自分を見つめることができ、たとえ弱々しくても、自分で光ることの大切さ。何かに依存しすぎず、自分で力で成長していく事の大切さを実感できました。


師匠は、こうも言ってました。

あんまり教えると、自分で気づいたり、考えて発見する喜びが減るし、答えを知ってしまうと自分で考える機会を奪ってしまう。だから本当はあまり教えたくないけど、セミナーにお金を払ってきてくる人には何か教えないといけないしな・・・」

師匠は、「 自分でやっていけるようになれ 」といつも伝えようとしていた気がします。