正々堂々と戦う

正々堂々とは、もとは「正々の旗 堂々の陣」からきています。

私たちは正しいことをやっているという旗をかかげろ! 私たちは正しいんだと胸をはって堂々の陣をはれ! 堂々と戦え、逃げるな!

正々の旗をかかげて堂々の陣で戦う、それで敗れたら悔いはない。正々堂々とはそういう意味です。

いろんなことを誹謗中傷して人の悪口だけ言って生きている人も世の中にはいる。それに対して、自分は正しいと、別に悪いことをやっていないし悪いことを言っていない。そうであれば、どこから誹謗中傷がきても何も逃げない!そういう気持ちになった瞬間にものすごく気持ちがスッとなりました。

昔の言葉は面白いし歴史を生き抜いてきた言葉は何かあるんでしょうね。

戦国時代の大名は、本当に戦いに勝てるんだろうか? この戦いに正義はあるんだろうか? 農民も巻き込んでと大変だとか、もの凄い葛藤があったと思うんです。その時に自分に言い聞かせた言葉は「正々の旗」、これをやることによって自分の領土を広げて、自分の政策を広げて、多くの民を豊かにするんだ! そのために必ず勝てるように堂々の陣をはって戦う!

たぶんそういうことを、極限状況におかれて戦った侍は考えたんだと思います。

世間はすごい理不尽なところがある、その時に後ろを見せたら、たぶんもう終わりなんだと思います。

そこで自分を信じて胸をはる。その時に背中を見せるか胸をはるかの違いだと私は思います。

言うは易し行うは難しですが、でも、必ずそういう時には助けてくれる人がいますよ。世の中よくできたもので必ず批判する人もいるけれど、必ず助けてくれる人もいます。

政治家を離れて10年になります、街頭演説の時に人を振り向かせる言葉の一つとしてこう言ったことがあります。

「世の中、要は二通りの人間しかいないんです。一つは、批判されても批判されても自分の信じることをやっていく人。一つは批判ばかりしている人。あなたはどちらになりたいんですか?」そう言ったら皆んな振り向きました。

( 元大臣、竹中平蔵さんの話より )


自分がやっていることを批判されることは多かれ少なかれ誰でもあると思いますが、私は自分が批判されて心が傷つく事が怖くて、すぐに逃げ出したくなります。しかし時には怖くて逃げ出したくなっても戦わなければならない時もあります。そんな時には、この言葉を思い出して「正々堂々」と在りたいです。