中村久子さんという方を最近知りました。
明治生まれで、3歳の時に病気で四肢を切断。乙武さんの身体のようなイメージです。
もう1人、大石順教さんという方も知りました。この方も明治生まれです。この方は全くは悪くないのに、事件に巻き込まれ、17歳の時に日本刀で両腕を切り落とされてしまったという方です。
お二人とも、これだけでも壮絶なのに、人生において、この世に神も仏もいないのかというくらいに、絶望的な出来事が何度も人生に降りかかります。信じられないような苦難の先、晩年のお二人の言葉がとても心に響きます。
中村久子さんの言葉
・私を救ったものは手足のない私の身体。この逆境こそ感謝すべき私の師でありました。
・ここまで自分に教えてくれたのは両手両足のないこの体なのだ。
・あらゆる苦しみ悲しみと取っ組みきった私にも、苦難の夜が明けて、輝かしい微笑みの朝が訪れた。
私は今、明るい歓びに浸りながら、苦あればこそ、また慈味ゆたかな人生を静かに省みつつ味わっている。
・人の命とはつくづく不思議なもの
確かなことは自分で生きているのではない
自分が生かされているのだということです。
どんな所にも必ず生かされていく道がある
すなわち人生に絶望なし、いかなる人生にも決して絶望はない。
大石順教さんの言葉
・1人で生き抜いていけるなんて、自分はなんと慢心していたことだろう。
・人生の3つの宝、無手、無学、無財。
・身体はいくら障害があっても、これはもうしょうがないけれど、心の障害者になってはいけない。
・私は両方の手がなくなったことが、非常な幸せになりました。
ただ、嘆かず、悔やまず、生きてきただけの事でございます。
お二人とも晩年、それまでの人生、障害ある身体を受け入れられたその言葉が凄いです。
YouTubeで「知ってるつもり」という過去の番組で、お二人の人生をみることができます。
お二人の晩年の写真の表情がなんとも素敵です。
下記にリンクをのせます。
中村久子さん
大石順教さん