人間として一番尊いものは徳である

君が「徳が大事である。何とかして徳を高めたい」ということを考えれば、もうそのことが徳の道に入っていると言えます。「徳というものはこういうものだ。こんなふうにやりなさい」「なら、そうします」というようなものとは違う。もっとむずかしい複雑なものです。自分で悟るしかない。その悟る過程としてこういう話をかわすことはいいわけです。「お互い徳を高め合おう。しかし、徳ってどんなもんだろう」「さあ、どんなもんかな」というところから始まっていく。人間として一番尊いものは徳である。だから、徳を高めなくてはいかん、と。技術は教えることができるし、習うこともできる。けれども、徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。(松下幸之助)


私が尊敬する人や偉人の方々は、すべて徳があります。「人間として一番尊いものは徳である」というのは真理と感じます。

徳があれば、むしろ成功や幸せになれないほうがむしろ難しいのではないかと感じます。

20年前にこの言葉を読んで、日本語としては理解したものの実感はありませんでしたが、改めて読んでみるととても心に響きました。

常に徳を高めること、徳のある言葉、徳のある行動、徳のあるかかわりを心がけることが人生という道を日々歩む上で、とても大切と思います。